2017-02-16 渦 その渦の中に ひきこまれそうになった瞬間こころとからだすべての力を いっぺんに使ってとび退くきみ いつでも渦はきみの手のひらで穏やかな冷たい景色のまま 泳ぎ方を知らないきみは 必死になって 誰かの泳ぎを盗もうとする 泳いでいる自分が 誰かに見られるのは 溺れるよりおそろしいと言うきみ 渦の中にいる人々は トロンとした瞳をしてる どこへゆくのか 誰も分からない ねえ、水はどんな匂い? きみはただ 渦を見ている